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以前、会社の倉庫で仕事していた時のことですが、
冬の間、精米に追われていました。
倉庫の隣に堆肥を置いてる場所がありまして、
そこに古くなった酒粕を置いていた時です。
酒粕は栄養価が高く、それを狙ってか、
小動物が集まりだしたのです…。
初めはスズメから、
次の日はセキレイ。
次の日はウズラやキジ、
次の日はカラスまでも…。
日に日に野鳥の集まりになって
ついには狐らしき足跡までも…。
野鳥共を写真に撮ろうとしていたところで妙なことに気づきました。
鳥によって人間への警戒度が違うのです。
カメラを構える前に逃げる鳥や、
近付こうとすると逃げる奴、近づいても逃げない奴など鳥によって様々、
具体的に言いますと、
一番のビビリがキジです。カメラを向ける前にすぐ逃げます。しかも物凄く早い…。
かなり遠くからズームで撮るしかなかったです。
スズメやセキレイは近づこうとするとすぐに飛び立ちます。
なかなかの警戒心ですね…。
ウズラはある程度の距離まで近づけました。
餌に夢中で気づいていないような感じです…。(がめついです)
カラスは何か別格でした。
こちらが危害を加えないのを見透かすような感じ…。
2メートルまでは近づけるのですが、それ以上近づくとピョンとジャンプして距離を置く…。
必要以上には逃げないのです。ずっと2メートルの距離をキープする感じ。
やはり頭がイイですね。余計なことはしない。
ここまでは安全だという距離を把握しています。
面白くなって傍観していたのですが、
ある日を境にパッタリと姿を見かけなくなりました。
なんでだろうと餌場まで足を運ぶと…。
黒い羽が無数に散りばめられて、何かに襲われたような跡が…。
多分カラスが殺られたようでした。
何に殺られたか確証はありませんが、猛禽類にでも殺られたのですかね。
酒粕が餌場となり、野鳥が集まり、最後に野鳥目当てに肉食の動物がやってくる。
自然界の厳しさを知った気がしました。
セキレイ
カラス
キジ
うずら
多分キツネの足跡
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